ID 必須、実名必須の顔本みたいな場所は、同意する声が多い意見がそこにあったときに、それに反論するのが難しい。ちょっとした違和感を表明すること一つとっても、それに証拠が求められたり、ちょっとしたつぶやきのコストがとても大きい。広告が刺さりやすいのはそうした場所だから、これから先、「発言するならば実名の場所で」という流れは加速していくのだと思う。
テレビを見ようと思ったら、テレビの前に座って、スイッチをひねらないといけない。携帯電話なら、電話を開けばすぐに誰かの意見が目に入る。本の1クリックの差でしかないはずなのに、それが節約できたこの数年間、地震を地震だと感覚すること一つとっても、誰かの許可を探すようになった。
テレビは「みんなが見ている」から権威があった。ソーシャルメディアは「みんな」が可視化されて、見ている場所の多数決を体感することで、それが信頼につながった。信頼というものが、これから先のパイになって、ここに「お金を支払ったからこれは信頼できる」という価値軸を持ち込むことに成功すると、大きくお金を集めることができるのだと思う。